比叡山延暦寺を訪れるときは、まず東塔・西塔・横川のどこを巡るか決めておくと、移動と参拝の時間を配分しやすくなります。初めての訪問では根本中堂のある東塔を起点にし、西塔や横川を加える計画が立てられます。三つの地区は離れているため、巡拝券の料金だけでなく、交通機関の運行日と帰りの時刻も確認しておきましょう。
比叡山延暦寺は東塔・西塔・横川の三地区
延暦寺公式の境内案内では、東塔の中心は根本中堂、西塔の中心は釈迦堂、横川の中心は横川中堂です。一つの建物だけを見学する施設とは異なり、地区内の徒歩移動と地区間の移動を組み合わせて巡ります。
| 地区 | 主な見どころ | 計画の立て方 |
|---|---|---|
| 東塔 | 根本中堂・大講堂・戒壇院 | 初めての訪問の起点にする |
| 西塔 | 釈迦堂・にない堂 | 東塔からの移動時間を加える |
| 横川 | 横川中堂・恵心堂・四季講堂 | 往復のバス時刻を先に確認する |
※ 地図の印=比叡山延暦寺。地図は右上の+−ボタンやホイールで拡大・縮小できます(地図:© OpenStreetMap contributors)
東塔|根本中堂を中心に巡る
東塔は、最澄が延暦寺を開いた場所です。根本中堂を中心に、大講堂や戒壇院などの堂宇が集まっています。根本中堂では改修事業が進められているため、入れる範囲や見学の案内は訪問日の公式発表に従ってください。
東塔には延暦寺バスセンターがあり、山内の移動や京都方面への帰路を考える基点になります。坂本ケーブルを利用する場合も、ケーブル延暦寺駅から東塔へ徒歩で向かう経路を確認します。「山頂まで行ってから必ずバスに乗る」と考える必要はありません。利用する交通機関によって、参拝を始める位置が変わります。
西塔|釈迦堂とにない堂
西塔の本堂は釈迦堂です。にない堂は常行堂と法華堂の二堂で構成されます。東塔と西塔の間にある浄土院には、最澄の御廟があります。
延暦寺公式では、東塔から西塔への移動はシャトルバスで約5分、徒歩で約20分と案内しています。徒歩経路には未舗装の道、坂道、階段があります。この時間は地区間の移動の目安で、各堂宇の参拝やバスの待ち時間は別です。歩く場合は、足元に合った靴と休憩時間を用意しましょう。
横川|横川中堂と四季講堂
横川は西塔から北へ約4km離れた地区です。横川中堂のほか、恵心堂、四季講堂(元三大師堂)があります。東塔や西塔の隣を少し歩くだけでは着かないため、訪問するかどうかは帰りの交通と合わせて決めます。
公式案内のシャトルバス所要時間は、東塔から横川まで約15分、西塔から約10分です。東塔から歩く場合は100分以上と案内されており、バス移動とは大きく違います。山内シャトルバスは冬期運休です。冬の計画に通常期の移動方法をそのまま当てはめないでください。
巡拝料・時間・所在地
以下は延暦寺公式の「巡拝時間・料金」で確認した個人の諸堂巡拝料と開堂時間です(2026年9月17日確認)。共通券は東塔・西塔・横川を対象とします。国宝殿の拝観料や交通費は別です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 三地区共通の諸堂巡拝料 | 大人1,000円/中高生600円/小学生300円 |
| 東塔の開堂時間 | 通年9:00〜16:00 |
| 西塔・横川の開堂時間 | 3〜11月9:00〜16:00/12〜2月9:30〜16:00 |
| 巡拝受付 | 15:45まで |
| 所在地 | 滋賀県大津市坂本本町4220 |
| 電話 | 077-578-0001 |
閉堂の16:00と、受付終了の15:45は別の時刻です。閉堂直前に着いても十分に巡れないため、目的の地区へ早めに到着する計画にします。法要や行事、暴風・降雪などによって、入堂の制限や時間変更がある点にも注意してください。
行き方|京都側と滋賀側で乗り継ぎが異なる
京都側から:出町柳駅から叡山電鉄で八瀬比叡山口駅へ向かい、徒歩で叡山ケーブルへ乗り継ぎます。ケーブル比叡駅から叡山ロープウェイで比叡山頂駅へ上り、山内シャトルバスで延暦寺バスセンターへ向かう経路です。出町柳駅から乗る電車と、その先のケーブルは別の交通機関です。
滋賀側から:JR比叡山坂本駅または京阪坂本比叡山口駅から、坂本ケーブルのケーブル坂本駅へ向かいます。ケーブル延暦寺駅で降りたら、東塔方面へ徒歩で進みます。JRの駅名は「比叡山坂本」、京阪の駅名は「坂本比叡山口」です。駅名が似ているので、乗り換え検索では路線も確かめてください。
延暦寺公式では京都駅・三条方面から延暦寺バスセンターへ向かう比叡山ドライブバスも案内しています。バスには冬期運休があるため、出発前に延暦寺公式の交通案内と利用する交通機関の時刻表を確認してください。巡拝券にケーブル、ロープウェイ、バスの運賃は含まれません。
所要時間は「参拝・徒歩・待ち時間」に分けて考える
東塔と西塔を半日、横川も加えるなら1日という配分を、当サイトでは計画の目安にしています。これは全員が同じ時間で巡れるという公式の保証ではありません。地区内でどの堂宇を参拝するか、徒歩とバスのどちらを使うか、便の待ち時間によって変わります。
半日の場合は東塔で参拝を始め、残り時間と帰りの便を見て西塔を加える計画が組めます。三地区を巡る場合は、先に横川から戻る便を確認し、それを基準に各地区へ使う時間を決めると、帰路の見落としを減らせます。移動時間だけを足して一日の予定を埋めず、休憩や受付にも余裕を持たせましょう。
よくある質問
Q. 三地区の共通券に国宝殿も含まれますか?
国宝殿の拝観料は別です。諸堂巡拝と国宝殿のどちらを訪れるか決めてから、必要な券を選んでください。
Q. にない堂の中も見学できますか?
延暦寺公式では、にない堂の堂内は非公開と案内しています。外観を拝観する場所と、入堂できる場所を分けて計画してください。
Q. バスに乗り遅れた場合は歩けばよいですか?
地区間には距離と高低差があります。特に横川は東塔から離れているため、短い徒歩移動に置き換えられるとは限りません。最終便と下山に使う交通機関の終了時刻を、移動前に確認してください。
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調査・執筆:観光地なび 編集部。料金・時間・交通・境内情報は延暦寺公式の案内を2026年9月17日に確認しました。
