標高1,200〜1,800mの高原を歩くだけなら入場料は不要で、拠点は松本市乗鞍観光センターに置く。畳平(標高2,700m)まで行くなら、2026年は7月1日〜10月31日運行のシャトルバスを事前予約し、片道2,450円・所要約55分を見込む。半日ならのりくらトレイル(約2時間30分・6.5km)、1日なら畳平の散策か剣ヶ峰までの登山を足す。
乗鞍高原は中部山岳国立公園内、乗鞍岳の東山麓に広がる山岳リゾートである。市街地より数百メートル高い位置に白樺林・湿原・滝・池が点在し、三本滝から山頂・畳平まではマイカー規制のため、観光センターでバスかタクシーに乗り換える。つくばのような研究施設や都市型スポットではなく、高山植物・名瀑・標高2,700m級の景色が主役の場所である。
一の瀬草原と池めぐり
一の瀬草原は、白樺と乗鞍岳を背景にした開けた草原で、池や湿原が散在する。のりくら観光協会公式では、紅葉は9月中旬から11月上旬まで山頂付近から順に下りてくる。
散策路は乗鞍高原観光センター前のトレイルヘッドが起点である。一の瀬草原トレイルは距離8km・コースタイム2時間50分、標高差1,454〜1,518mと高低差が小さい。のりくらトレイルは6.5km・2時間30分で、善五郎の滝・牛留池・あざみ池・オルガン橋を通る。善五郎の滝は標高1,525m、落差21.5m、幅8mと公式トレイル案内に記載がある。
草原だけ短く回るなら、のりくらトレイルが時間の目安に合いやすい。池と滝を両方押さえるなら、一の瀬草原トレイルに近い所要時間を見ておく。
中部山岳国立公園 上高地案内図 の周辺は、下の地図で確認できる。
※ 地図の印=中部山岳国立公園 上高地案内図。地図は右上の+−ボタンやホイールで拡大・縮小できます(地図:© OpenStreetMap contributors)
乗鞍三名滝
乗鞍高原を代表する滝は、三本滝・番所大滝・善五郎の滝の3つである。のりくら観光協会公式サイトで「乗鞍三名滝」として案内されている。
三本滝は日本の滝百選に選ばれ、水源の異なる3本の滝が一か所に集まる。三本滝トレイルは距離11.1km・コースタイム6時間・標高差1,454〜1,850mと、観光センターから回る長めのルートである。三本滝駐車場からの短い往復コースは、長野県公式観光サイトGo NAGANOがのりくら観光協会案内に基づき、全長約1.7km・所要約1時間15分としている。
滝だけ見る半日プランと、トレイルで3滝をつなぐ1日プランでは、起点と歩行時間が大きく変わる。体力に合わせてコースを選ぶ。
畳平までバスで上がる
乗鞍岳山頂付近の畳平は、標高2,700m付近にあり、日本一標高の高いバス停(標高2,716m)がある。2026年度の乗鞍高原〜乗鞍岳畳平シャトルバスは、7月1日(水)〜10月31日(土)運行、降雪・路面凍結で10月31日より前に終了する場合がある。
観光センター発の便は7:00/8:00/9:00/9:30/10:30/11:30/12:45/13:45/14:40、畳平発は8:15/9:15/10:15/10:45/12:30/13:30/14:00/15:00/15:50である。乗鞍高原観光センター〜畳平の所要時間は約55分。運賃は片道2,450円(復路2,250円)・往復4,700円で、乗鞍岳自動車利用適正化協力金200円を含む。全便予約優先制で、往復利用は行き・帰りそれぞれ予約が必要である。
畳平バス停から徒歩約5分のお花畑、剣ヶ峰(畳平から約1時間30分・往復約3時間)、魔王岳(約15分)、大黒岳(約20分)、富士見岳(約25分)と、滞在時間に応じて選べる。3000m級の山にバスで上がれるのは、長野県側からのアクセスの大きな特徴である。
乗鞍高原観光センター周辺
観光の拠点は松本市安曇4306-5の松本市乗鞍観光センターである。のりくら高原観光案内所の電話は0263-93-2147、営業時間は4〜11月9:00〜16:00、12〜3月11:00〜15:00である(詳細な休業日は案内所カレンダーで要確認)。
駐車場は観光センター駐車場200台・無料。満車時は県道84号を乗鞍岳方面に約5分進んだやまぼうし駐車場(約400台)を案内している。長野県の交通規制案内では、第1駐車場280台・第2駐車場50台の無料駐車場も記載がある。
散策自体は通年自由で入場料は不要である。畳平方面へは観光センターでシャトルバスに乗り換える。
乗鞍高原観光センター の周辺は、下の地図で確認できる。
料金・営業時間・アクセス
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 高原散策 | 入場料なし(散策自由) |
| 観光案内所 | 4〜11月9:00〜16:00、12〜3月11:00〜15:00 |
| 観光センター駐車場 | 200台・無料 |
| 路線バス(新島々→観光センター) | 大人片道1,350円(2023年4月17日時点のアルピコ交通運賃表。2026年度もアルピコ交通の公式運賃表で要確認) |
| 松本駅発着(電車+バス乗継) | 大人片道2,060円(同上) |
| 畳平シャトルバス | 片道2,450円(復路2,250円)・往復4,700円。7/1〜10/31運行・約55分 |
| 協力金 | 畳平方面運賃に大人200円・小児100円を含む(2026年度・長野県案内) |
| 路線バス運行期間 | 2026年4月17日〜11月15日(アルピコ交通) |
| シャトルバス予約 | 0570-055-588(9:00〜17:00)。乗車日1か月前から |
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 車(観光センター) | 長野自動車道松本IC→国道158号で約30km(約45分)→前川度交差点左折→県道84号約9.5km(約15分) |
| 電車+バス | 松本駅→アルピコ交通上高地線で新島々駅→乗鞍高原線(予約不要)で観光センター。本数が少ないため時刻表要確認 |
| 新島々→観光センター | 例:8:00発9:04着(2026年度ダイヤ・約64分) |
| コース | 距離 | 所要時間 |
|---|---|---|
| のりくらトレイル | 6.5km | 約2時間30分 |
| 一の瀬草原トレイル | 8km | 約2時間50分 |
| 三本滝トレイル | 11.1km | 約6時間 |
| 三本滝駐車場コース(往復) | 約1.7km | 約1時間15分 |
| 剣ヶ峰(畳平起点) | — | 往復約3時間 |
金額・時刻はのりくら観光協会・アルピコ交通・長野県の公式案内に基づく。改定や運休があるため、出発前に各公式情報で確認してください。
行く前に知っておきたい注意点
三本滝から乗鞍岳山頂・畳平まではマイカー規制がかかる。2026年の規制期間は4月27日〜10月31日で、7月1日〜10月31日はバス・タクシー・自転車など限られた車両のみ通行できる。畳平へは観光センターでシャトルバスに乗り換える。
シャトルバスは予約優先制で、満席日は当日券が出ない便もある。午後の遅い便は特に混みやすく、のりくら観光協会は時間に余裕のある便の予約を勧めている。往路・復路とも事前予約が望ましい。
路線バス乗鞍高原線は2026年4月17日〜11月15日運行で、本数が限られる。電車とバスの接続はアルピコ交通の時刻表で合わせる。新島々駅周辺に駐車場はない。
標高1,500m前後の高原と2,700m付近の畳平では、気温・天候が変わりやすい。剣ヶ峰方面は岩場や砂利で滑りやすい箇所があり、のりくら観光協会は歩きやすい靴を求めている。
営業時間・運賃・運行期間は変わることがある。出発前にのりくら観光協会とアルピコ交通の最新案内を確認してください。
まとめ
乗鞍高原は、無料で歩ける草原・滝コースと、バス1本で標高2,700m級の畳平へ上がれる山岳エリアである。半日なら観光センター発ののりくらトレイル(6.5km・約2時間30分)、山頂の景色まで取るなら7〜10月のシャトルバス(片道2,450円・約55分)を予約して畳平へ行く。車なら松本ICから約1時間弱、公共交通なら松本→新島々→観光センター(バス片道1,350円)が基本ルートである。
よくある質問
Q. 乗鞍高原だけ歩いて、畳平には行かなくても楽しめますか
はい。散策は通年自由で入場料は不要です。のりくらトレイル(約2時間30分)や一の瀬草原トレイル(約2時間50分)で、善五郎の滝や池を回れます。畳平は7月1日〜10月31日のシャトルバス運行期のみ、別途片道2,450円が必要です。
Q. 畳平シャトルバスは当日でも乗れますか
予約優先制で、空席があれば当日乗車できます。ただし満席で当日券が出ない日時もあり、のりくら観光協会は事前予約を強く勧めています。往復利用は行き・帰りそれぞれ予約が必要です。
Q. 松本駅から観光センターまでの総運賃はいくらですか
アルピコ交通の運賃表(松本駅発着・電車とバス乗継)では、乗鞍高原観光センターまで大人片道2,060円です。新島々駅から観光センター区間だけなら大人片道1,350円です。最新額はアルピコ交通の公式運賃表で確認してください。
Q. 観光センターの駐車場が満車のときはどうすればいいですか
のりくら観光協会は、満車時に県道84号を乗鞍岳方面へ約5分進んだやまぼうし駐車場(約400台)の利用を案内しています。やまぼうし駐車場や三本滝駐車場のバス停からも畳平行きシャトルバスに乗れます。乗車バス停を変えた場合は車掌へ伝えてください。
Q. 紅葉の時期はいつ頃ですか
のりくら観光協会公式では、9月中旬から11月上旬まで、乗鞍岳山頂付近から次第に下りてくる紅葉前線を楽しめると案内されています。年ごとに見頃のピークは変わるため、出発前に最新の気象と混雑状況を確認してください。
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調査・執筆:観光地なび 編集部。本記事の情報は2026年9月時点のものです。営業時間・料金は変わる場合があります。
