島根半島の最西端に突き出た岬「日御碕(ひのみさき)」は、出雲大社から車で約16〜18分の場所にある。石造りとして日本一の高さを誇る灯台、朱塗りが鮮やかな重要文化財の神社、ウミネコが飛び交う天然記念物の小島——この3つを歩いて一度に回れる。所要時間はビジターセンターから灯台まで一周で約90分(約1.5km)。無料駐車場は2か所合計240台分あり、マイカーでも気軽に立ち寄れる。
出雲日御碕灯台|石造りとして日本一の高さ
岬の先端に立つ白亜の塔が「出雲日御碕灯台」だ。明治36年(1903年)に完成し、地面から塔頂まで43.65m、海面から灯火まで63.30m。どちらの数字も石造りの灯台では日本一であり、「世界灯台100選」にも選ばれている。国の重要文化財に指定されており、163段のらせん階段を上って展望台へ入れる数少ない灯台のひとつだ。
展望台に立つと日本海が360度に広がり、晴れた日には隠岐の島影も遠望できる。灯台の足元には入場無料の資料展示室があり、建設当時の写真や灯台の機構が展示されている。
階段の傾斜は急で、特に下りは足元に注意が必要だ。動きやすい靴で訪れるとよい。小さな子どもや足腰が不安な場合は、外観と周辺の景色を楽しむだけでも見応えは十分ある。
灯台に上る場合の参観寄付金
| 対象 | 料金 |
|---|---|
| 中学生以上 | 300円 |
| 小学生以下 | 無料 |
| 障害者(介助者1名まで) | 無料 |
| 灯台資料展示室 | 無料 |
日御碕神社|二つの社殿が並ぶ朱塗りの古社
灯台から歩いて約5分の場所に「日御碕神社」がある。素盞嗚尊(すさのおのみこと)を祀る「日沉宮(ひしずみのみや)」と天照大御神を祀る「神の宮」の二棟が上下に並ぶ、独特の配置をもつ古社だ。朱塗りの権現造りの社殿は国の重要文化財に指定されており、松林を背景にした境内の佇まいは荘厳で美しい。
「日が沈む国の本の宮」という別称が示すように、日本の西を守る神社として古くから信仰を集めてきた。厄除けや縁結びのご利益でも知られ、授与所ではお守りやお砂(御神砂守)が授けられる。
参拝は無料。社殿は年中参拝でき、早朝や夕方は参拝者が少なくゆっくりと境内を回れる。
※ 地図の印=日御崎(会場の陸側)。地図は右上の+−ボタンやホイールで拡大・縮小できます(地図:© OpenStreetMap contributors)
経島と遊歩道|ウミネコの群れと夕日の絶景
神社の目の前に浮かぶ小島が「経島(きょうじま)」だ。島の形がお経の巻物を積み重ねたように見えることからこの名が付いた。ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されており、毎年11月ごろ北の海からやってきたウミネコが翌年3〜6月に営巣・産卵・子育てを行う。島への上陸は禁止されているが、岸辺の展望ポイントから間近に観察できる。毎年8月7日には神幸祭が行われる。
灯台と経島の間には遊歩道「柏陵園(はくりょうえん)」が整備されており、約1.5kmを歩きながら日本海の荒々しい崖と海食岩の景観を楽しめる。遊歩道に沿って展望台(鳥見台)も設置されており、水平線に沈む太陽が空と海を赤く染める夕景を一望できる名所として知られている。秋から冬にかけて特に夕日が美しい。
日御碕の海鮮グルメ
灯台・神社の周辺には海鮮を中心とした食事処が数軒集まっている。名物は焼きイカ・海鮮丼・のどぐろ・ウニ丼など。日本海を眺めながら食事できる雰囲気のよい店が多く、炭火焼きのイカを実演販売する店もある。
主な飲食店
| 店名 | 代表メニュー |
|---|---|
| ぐるめ幸洋 | 海鮮丼・焼きイカ |
| 柿谷商店 | 漁師丼・のどぐろ塩焼き |
| 花房 | ウニ丼・古事記丼 |
| 園山商店 | 炭火焼きイカ・地元麹の甘酒 |
| tatsuzawa misaki cafe | ぼべめし・日本海丼 |
夏の観光シーズンは昼時に行列ができることがある。11時前か13時以降を目安に来店すると待ち時間が少ない。各店の営業時間は季節によって変わるため、訪問前に公式情報で要確認。
料金・営業時間・アクセス
出雲日御碕灯台の営業時間
| 時期 | 曜日 | 時間 |
|---|---|---|
| 3月〜9月 | 平日 | 9:00〜12:00/13:00〜16:30 |
| 3月〜9月 | 土日祝 | 9:00〜12:00/13:00〜17:00 |
| 10月〜2月 | 全日 | 9:00〜12:00/13:00〜16:30 |
昼12:00〜13:00は昼休業。最終入場は各終了時刻の20分前まで。定休日なし。
問い合わせ: 出雲日御碕灯台 0853-54-5341 / 日御碕ビジターセンター 0853-54-5400
アクセス
| 交通手段 | 所要時間 | 料金(目安) |
|---|---|---|
| 車(山陰道出雲ICから) | 約28分 | — |
| 車(出雲大社から) | 約16〜18分 | — |
| バス(出雲大社バスターミナルから) | 約20〜25分 | 510円 |
| バス(JR出雲市駅から) | 約60分 | 公式で要確認 |
バスは一畑バス「大社・日御碕線」に乗り「日御碕灯台」バス停で下車。1日7往復程度の運行で本数が少ないため、乗る前に一畑バス公式で帰りの時刻を確認しておくこと。
無料駐車場
| 駐車場 | 台数 | 灯台までの歩行時間 |
|---|---|---|
| 第一駐車場 | 65台 | 約2〜3分 |
| 第二駐車場 | 175台(バス6台収容可) | 約5分 |
行く前に知っておきたい注意点
灯台の内部は急な階段。163段のらせん階段は傾斜が急で、下りは特に注意が必要だ。ヒールや革靴は避け、動きやすいスニーカーで訪れること。
バスの本数が少ない。1日7往復程度のため、帰りのバス時刻を事前に調べ、行動を組み立ててから出発すること。バスを逃すと次まで1〜2時間待ちになる場合がある。
GW・夏休みは混雑。灯台内部の参観待ちや食事処の行列が発生しやすい。午前9時の開館直後に到着すると比較的スムーズに動ける。
冬は日没が早く閉館時間と重なる。12月の日没は16時台で、灯台の閉館時刻(平日・冬期16:30)と重なる。夕日を展望台から見たい場合は時期と時刻を確認してから計画を立てること。
岬の先端は海風が強い。季節を問わず風が強く、体感温度が下がる。秋冬はアウターを必ず持参すること。
まとめ
日御碕は、灯台・神社・経島・遊歩道を徒歩約90分・1.5kmで一周できる、コンパクトで中身の濃い観光地だ。石造り日本一の出雲日御碕灯台は163段を上れば360度の日本海が一望でき、日御碕神社は朱塗りの重要文化財として見応えがある。
出雲大社とセットで回るのが最も組み合わせやすいプランだ。出雲大社の見どころを午前中に参拝し、昼前後に移動して日御碕を約90分観光するコースが現実的。マイカーなら16〜18分、バスなら約25分でつながる。無料駐車場が240台分あるのでドライブ旅行にも向いている。
よくある質問
Q. 日御碕灯台に上るのに予約は必要ですか?
予約不要で当日受付。参観寄付金(中学生以上300円)を入口で払えばそのまま入れる。昼12:00〜13:00は昼休業で入れないため注意。
Q. 日御碕神社の参拝料はかかりますか?
無料で参拝できる。お守りや御神砂守は境内の授与所で購入できる。
Q. 出雲大社と日御碕を同じ日に回れますか?
十分に回れる。出雲大社を午前中に参拝し、11〜12時ごろ日御碕に移動して90分ほど観光するプランが組みやすい。バスなら出雲大社バスターミナルから約25分・510円でつながる。
Q. 夕日はどこで見るのがいいですか?
遊歩道内の鳥見台(展望台)か柏陵園からが視界が広くおすすめ。灯台展望台からも見えるが、閉館時刻(冬期は16:30)と日没が重なりやすいため、時間に余裕をもって行動すること。
Q. ウミネコはいつ見られますか?
経島での観察は3月〜6月が最多の時期。この期間に営巣・産卵・子育てをする。夏以降も個体はいるが、数は少なくなる。
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泊まる
日御碕(島根)に泊まるなら、宿の空室と料金は日ごとに変わります。最新の空室状況は下から確認できます。
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- 出雲大社の見どころ・お店を見る 出雲大社 は、島根県出雲市大社町杵築東にある神社。
