城ヶ島(神奈川県三浦市)は、三浦半島の最南端にある東西に細長い島です。島の東半分は県立城ケ島公園、西側には城ヶ島灯台と商店街があり、その間を結ぶ三浦市設定のハイキングコースが約2.0km・約1時間。回り方の結論は「京急バスの白秋碑前で降りて東から西へ歩き、終点の城ヶ島バス停から帰る」の一方向コースです。本記事は三浦市・神奈川県・三浦市観光協会・県立城ケ島公園の公式情報で確認できた数字だけでまとめています。島全体の店や見どころは城ヶ島の見どころ・お店ガイドにもあります。
城ヶ島はどんな島か
三浦市の資料によると、城ヶ島は島の東端に県立城ケ島公園、中央部南端に海蝕洞穴の馬の背洞門、西側の高台に城ヶ島灯台があり、見どころが東西に並んでいます。三崎港とは城ヶ島大橋で結ばれ、橋は車でも徒歩でも渡れます。2020年4月に通行料が廃止され、現在は無料です。
島の歩き方は大きく2通りです。
- 歩いて1周に近い形で回る:三浦市設定のハイキングコース(約2.0km、約1時間)
- 東か西の片側だけを見る:公園だけ、灯台と商店街だけなら、それぞれバス停から徒歩10分圏内
日帰りで初めて行くなら、前者のコースに、県立城ケ島公園での滞在と灯台下の商店街での食事を足すと半日の予定になります。
城ヶ島地魚料理 潮風 の周辺は、下の地図で確認できる。
※ 地図の印=城ヶ島地魚料理 潮風。地図は右上の+−ボタンやホイールで拡大・縮小できます(地図:© OpenStreetMap contributors)
見どころ1:県立城ケ島公園と安房埼灯台(島の東側)
神奈川県の公園ページによると、県立城ケ島公園は島の東半分を占める面積14.6haの風致公園で、昭和33年12月16日に設置されました。入園は無料で、公園公式サイトのQ&Aでは「入園時間の制限はない」とあります(夜間は園内の照明が消えるため、明るい時間の利用を求めています)。
園内の見どころは次のとおりです。
- 安房埼灯台:三浦大根をモチーフにしたデザイン灯台。三浦市観光協会によると令和2年(2020年)3月に移転新設されました。公園公式サイトは、城ヶ島灯台と対になることから「恋する灯台」に認定されていると案内しています。白秋碑前バス停から徒歩10分、公園駐車場から徒歩5分ほど
- 2つの展望台:公園公式サイトによると、周りに遮るものがなく、房総半島・富士山・伊豆大島が見えます
- ウミウ展望台:県指定天然記念物のウミウ・クロサギの生息地を望む場所。神奈川県の案内では、ウミウの飛来は11月頃から翌年4月頃まで
- 水仙花園:神奈川県の公園ページによると、30万株の八重咲水仙が毎年1月中旬頃から2月中旬頃に見頃を迎えます
- ピクニック広場・うみのね広場:テーブルのある芝生広場。ただし火気の使用は原則できません(後述)
見どころ2:馬の背洞門(島の南岸)
三浦市の案内によると、馬の背洞門は城ヶ島の中央部南端にある、長い年月をかけて海からの浸食でできた海蝕洞穴です。東の城ケ島公園側からも、西の城ケ島灯台側からも歩いて行けます。
三浦市観光協会の案内では、白秋碑前バス停から徒歩15分、城ヶ島バス停から徒歩25分で、入場料はかかりません。三浦市は「崩落の危険性があるため、洞門の上に登ったり、下に立ち入ったりしないでください」と明記しています。見るのは手前の岩場からです。
足元は岩場で険しいため、サンダルではなく歩きやすい靴が必要です。神奈川県の案内では、干潮時には周囲の潮だまりで海の生き物を観察できるとしています。
見どころ3:城ヶ島灯台と灯台下の商店街(島の西側)
三浦市の観光解説板によると、城ヶ島では江戸時代の1648年から烽火台やかがり火で船に位置を知らせてきました。明治3年(1870年)8月12日の夜までかがり火が続いた後、フランス人技師の設計による洋式灯台に代わりました。日本で5番目の洋式灯台です。関東大震災(1923年)で損壊し、大正15年(1926年)に改築されたものが現在の灯台です。
現在の灯台の諸元(三浦市の解説板より)は次のとおりです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 灯質 | 閃白光 15秒に1閃光 |
| 光度 | 31万カンデラ |
| 光達距離 | 約29km |
| 灯高(基礎上) | 9.1m |
| 灯高(水面上) | 30.1m |
三浦市観光協会の案内では、城ヶ島バス停から徒歩5分。灯台のふもとには土産物店や海鮮料理の店が並ぶ城ヶ島灯台商店街があります。島の西側は夕日の名所で、神奈川県の案内でも「夕日が美しいスポット」と紹介されています。灯台の内部は通常は非公開で、2026年9月19日に限定の一般公開が行われました(三浦市観光協会)。次回の公開は公式サイトでご確認ください。
モデルコース:白秋碑前から城ヶ島バス停へ約2km・約1時間
三浦市が設定するハイキングコースは、約2.0km・約1時間、順路は「安房崎→県立城ケ島公園→ウミウ展望台→馬の背洞門→城ケ島灯台」です。起点は白秋碑前バス停、終点は城ヶ島バス停で、三浦市は安房埼灯台を起点にすることを案内しています。
このコースに滞在時間を足した半日の目安は次のとおりです。歩く時間以外の滞在時間は編集部の目安で、公式の保証ではありません。
| 順番 | 場所 | やること |
|---|---|---|
| 1 | 白秋碑前バス停 | 三崎口駅から京急バスで到着。白秋記念館(無料・10時開館)に寄るならここ |
| 2 | 県立城ケ島公園・安房埼灯台 | バス停から徒歩約7〜10分。展望台と灯台を見る |
| 3 | ウミウ展望台 | 冬ならウミウの群れを観察 |
| 4 | 馬の背洞門 | 岩場を歩いて洞門を手前から見る |
| 5 | 城ヶ島灯台 | 高台から相模湾を見る。夕方なら夕日 |
| 6 | 城ヶ島灯台商店街・城ヶ島バス停 | 食事と土産。バスで三崎口駅へ戻る |
歩く向きのポイントは、東(公園)から西(灯台)へ向かうことです。終点の城ヶ島バス停は商店街のすぐそばで、食事をしてそのままバスに乗れます。逆向きだと、歩いた最後に公園で休憩はできても食事の場所が限られます。
所要時間を短くしたい場合は、公園だけ(白秋碑前から徒歩約7分で往復)か、灯台だけ(城ヶ島バス停から徒歩5分で往復)に絞れば、滞在を含めて1時間前後です。
三浦市が除外した区間として、水っ垂れ付近は岸壁の浸食で通行が危険なためハイキングコースから外れています。現地の案内板に従ってください。
料金・営業時間・アクセス
施設の料金と時間
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 県立城ケ島公園 入園料 | 無料(入園時間の制限なし。夜間は照明消灯) |
| 県立城ケ島公園 第1駐車場の営業時間 | 4〜9月 8:00〜19:00/10〜3月 8:00〜17:00 |
| 公共駐車場ワンデーパス(島内共通) | 普通車500円/二輪車100円/大型車1,000円(2024年4月1日改定・神奈川県ページ2026年3月12日更新) |
| 公共駐車場 時間貸し | 普通車1時間200円、追加30分100円、最大500円(当日まで有効)。島の西側の城ヶ島第1・第3・第4駐車場は24時間営業(神奈川県ページ2026年3月12日更新。第2駐車場は2026年9月6日で営業終了) |
| 白秋記念館 | 入館無料。午前10時〜午後4時。休館日は月曜日・金曜日、年末年始(12月25日〜1月3日)。駐車場なし |
| 城ヶ島灯台・馬の背洞門・安房埼灯台 | 見学無料(灯台内部は非公開) |
| 渡船「さんしろ」(三崎港うらり〜城ヶ島) | 大人(中学生以上)500円、小学生300円。一日券は大人1,000円・小学生600円。10:00〜16:00、年中無休。自転車は無料で乗船可 |
駐車料金は神奈川県の案内(令和6年4月1日改定)、渡船は三浦市観光協会の掲載値、白秋記念館は三浦市の公式ページに基づきます。いずれも変わることがあるので、出かける前に公式サイトで確かめてください。
行き方
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 電車+バス | 京急線三崎口駅から京急バス三9系統「城ケ島」行き。白秋碑前まで約20分(神奈川県の公園ページ)、終点の城ヶ島まで約30分(神奈川県観光協会)。運賃は京急バス公式サイトでご確認ください |
| 電車+バス+渡船 | 三崎口駅から京急バス「三崎港」行きで三崎港へ。うらり岸壁から渡船「さんしろ」で城ヶ島へ |
| 車 | 城ヶ島大橋で島へ(通行無料)。島内の公共駐車場は東西に6か所。県立城ケ島公園の駐車場は普通車207台・大型車15台(神奈川県の公園ページ) |
| おトクなきっぷ | 京急「みさきまぐろきっぷ」は京急線往復乗車券・京急バスフリー乗車券・食事券のセット。2026年9月1日に発売額が改定されたため、金額とフリー区間は京急公式サイトでご確認ください |
バスの運賃は、京急バスが2023年9月に運賃を改定しており、公式の金額を本記事では確認できませんでした。乗車前に京急バスの経路・運賃検索で「三崎口駅→城ケ島」を調べてください。
バス停は島内に「白秋碑前」「城ケ島漁港前」「城ケ島」の順にあります。公園・白秋記念館・安房埼灯台は白秋碑前、灯台と商店街は終点の城ケ島が最寄りです。
行く前に知っておきたい注意点
- 駐車場のワンデーパスは島内の指定駐車場だけで有効です。公園公式サイトは、島外の駐車場に誤って挿入した例があるとして、位置の確認を求めています
- 城ヶ島第2駐車場(島の西側)は2026年9月6日で営業を終了したと公園公式サイトが案内しています。西側には24時間営業の城ヶ島第1・第3・第4駐車場があります(神奈川県の案内)
- 県立城ケ島公園の第1駐車場は営業時間が決まっており、1晩の駐車はできません。夕日を見るなら10〜3月は17時までに出る必要があります
- 公園内でのバーベキュー・花火など火気の使用は原則できません。犬は必ずリードを付けます(公園公式Q&A)
- 馬の背洞門の上に登らない、下に立ち入らない。三浦市が崩落の危険を明記しています
- 岩場と階段が多いので歩きやすい靴で。灯台敷地にはトイレと駐車場がなく、三浦市観光協会は公共交通の利用を案内しています
- 白秋記念館は月曜日と金曜日が休館。臨時休館もあるため、三浦市の開館日カレンダーで確認してください
- 三浦市民向けの駐車場無料日:2026年4月から、県立城ケ島公園第1駐車場で毎週水曜日に三浦市民の無料サービスが始まっています(居住証明が必要。神奈川県の案内)
- 渡船は10時から16時まで。夕日を見てから船で戻ることはできないので、帰りはバスか徒歩で橋を渡ります
- 営業時間・料金は変わることがあります。出かける前に各公式サイトで確認してください
まとめ
城ヶ島の観光は、京急バスの白秋碑前で降りて県立城ケ島公園・安房埼灯台を見て、ウミウ展望台と馬の背洞門を経て城ヶ島灯台へ抜ける約2km・約1時間の一方向コースが基本です。終点の城ヶ島バス停は商店街のそばで、食事をしてそのままバスで三崎口駅へ戻れます。
入園・見学はすべて無料で、かかるのはバス代と駐車料金(ワンデーパス普通車500円)だけです。冬はウミウと八重咲水仙、夕方は西側の灯台からの夕日が見どころになります。火気禁止・洞門への立ち入り禁止・駐車場の営業時間の3点を守って計画してください。
同じ神奈川県内で歩いて回る観光地なら、鎌倉の観光スポット|回り方とモデルコースも参考になります。
よくある質問
Q. 城ヶ島を歩いて1周するのに何時間かかりますか?
三浦市設定のハイキングコース(安房崎→県立城ケ島公園→ウミウ展望台→馬の背洞門→城ケ島灯台)は約2.0km・約1時間です。公園での休憩や灯台下の商店街での食事を足すと半日が目安です。
Q. 城ヶ島の駐車場はいくらですか?
島内6か所の公共駐車場で共通のワンデーパスが、普通車500円・二輪車100円・大型車1,000円です(2024年4月1日改定)。時間貸しもあり、1時間200円・最大500円です。
Q. 城ヶ島へ車で行くとき、城ヶ島大橋に通行料はかかりますか?
かかりません。城ヶ島大橋は2020年4月に通行料が廃止され、無料で渡れます。
Q. 城ヶ島の夕日はどこから見るのがよいですか?
島の西側にある城ヶ島灯台周辺です。神奈川県の案内でも夕日が美しいスポットと紹介されています。公園の駐車場は10〜3月は17時までなので、夕日のあとに車で戻る場合は、島の西側にある24時間営業の城ヶ島第1・第3・第4駐車場が使えます(神奈川県の案内)。
Q. 馬の背洞門の中に入れますか?
入れません。三浦市は崩落の危険があるため、洞門の上に登ることも下に立ち入ることも禁じています。手前の岩場から見学します。
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調査・執筆:観光地なび 編集部。本記事の情報は2026年10月時点のものです。営業時間・料金は変わる場合があります。
