安曇野湧水群の中心は、長野県安曇野市にある「安曇野わさび田湧水群」です。環境省の名水百選に選ばれた湧水で、北アルプスの雪解け水が地下を通って湧き出し、わさび田を潤しています。見学の中心は長野県安曇野市穂高の大王わさび農場で、入場は無料、営業時間は3月〜11月が8時〜17時(12月〜2月は9時〜16時)です。この記事では、わさび田・水車小屋・川沿いの遊歩道の3スポットを回る順に並べ、食事を入れて約1時間50分のモデルコースを紹介します。
料金や営業時間は季節や年で変わることがあります。出かける前に、大王わさび農場と安曇野市観光協会の公式案内で確認してください。
安曇野わさび田湧水群とは
安曇野わさび田湧水群は、環境省が選定した名水百選のひとつです。湧き出した水は一年を通じて水温の変化が小さいことが知られています。この水が、安曇野のわさび栽培を支えています。
この記事で扱う3スポットは次のとおりです。
| 順番 | スポット | 見どころ |
|---|---|---|
| 1 | わさび田 | 湧水を引いた広いわさび田 |
| 2 | 水車小屋 | 川沿いに建つ水車小屋の風景 |
| 3 | 川沿いの遊歩道 | 澄んだ川の流れを眺める散策 |
安曇野湧水群 の周辺は、下の地図で確認できる。
※ 地図の印=安曇野湧水群。地図は右上の+−ボタンやホイールで拡大・縮小できます(地図:© OpenStreetMap contributors)
見どころ1 わさび田で湧水の恵みを見る
最初に訪れたいのは、大王わさび農場の広いわさび田です。わさびは水がきれいで水温が安定した場所でなければ育ちにくい作物です。わさび田のあいだを流れる水の澄み方に、湧水群の特徴が出ています。
見学のポイントは3つです。
- 田に引かれた水の流れ方を見る
- 畝(うね)ごとに育ち方が違う様子を見る
- 水の近くで足を止めて、水の透明度を確かめる
農場には、わさびを使った食べ物を扱う売店や食事処があります。メニューや営業時間は変わるため、現地の案内か公式サイトで確認してください。
見どころ2 水車小屋と川の風景
わさび田のそばを流れる川の脇に、水車小屋があります。大王わさび農場の公式サイトでは、この水車小屋の景色を「安曇野の原風景」と紹介しています。黒澤明監督の映画「夢」(1990年)の「水車のある村」の場面に使われたと、公式サイトに書かれています。
水車を回す蓼(たで)川は、すべて湧水の流れだと公式サイトに書かれています。川の水が澄んでいるので、小屋と水面を一緒に撮ると安曇野らしい一枚になります。人が多い時間帯は、橋の上や小屋の近くが混み合います。写真を撮るなら、団体客が少ない時間を選ぶと落ち着いて撮れます。
見どころ3 川沿いの遊歩道を歩く
最後は、川に沿った散策です。湧水が集まって流れる川は流れが穏やかで、水草が揺れる様子が見られます。
農場内の親水広場は、わさび田に湧き出した真清水を引いた場所です。公式サイトによると、湧き水は年間を通じてほぼ13〜15℃で、周囲を歩きながら池の中の生き物を探せます。子どもが足を水につけて遊べる浅い場所があり、ベンチも置かれているため、歩き疲れたときの休憩にも向いています。夏は水の冷たさが心地よく、冬は水面から白い湯気が立つように見えることがあります。
水温が一年中ほぼ同じということは、季節で変わるのは水ではなく外の気温だということです。夏に冷たく、冬にあたたかく感じるのはこのためです。同じ場所でも季節によって見え方が変わるので、夏と冬の両方に訪れて比べるのも、この湧水群ならではの楽しみ方です。
歩く距離は短いので、体力に自信がなくても回れます。ただし川の近くは足元がぬれていることがあります。滑りにくい靴で歩いてください。
モデルコース 3スポットを回る順番
下の所要時間は、編集部が目安として組んだものです。公式が示した時間ではありません。混雑する日は長くなります。
| 順番 | スポット | 所要時間の目安 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 1 | わさび田 | 約30分 | 湧水が流れる田を見て歩く |
| 2 | 水車小屋 | 約20分 | 川と小屋の景色を見て写真を撮る |
| 3 | 川沿いの遊歩道 | 約30分 | 流れに沿って散策する |
| 4 | 売店・食事処 | 約30分 | わさびを使った食べ物を選ぶ |
全部で約1時間50分です。食事を長めにとる日は、2時間30分ほど見ておくと余裕があります。
時間の組み方の例です。3月〜11月に開場の8時に入れば、このコースは10時前に終わり、休日に人が増える昼前より先に回れます。12月〜2月は開場が9時、閉場が16時と短くなります。食事まで入れて2時間30分みるなら、冬は13時30分までに入ってください。穂高駅から歩く場合は、片道約30分を足します。
体験メニューと季節の楽しみ方
公式サイトには、見て歩くだけでなく体験できるメニューも載っています。
- わさび田ウォーキング 普段は入れないわさび田に特別に入り、わさびが育つ様子を近くで見られる体験イベントです。日程・料金・予約方法は公式サイトに記載がないため、参加したい人は事前に農場へ問い合わせてください。
- クリアボート 底が透明なボートに乗り、川底のわさび田を見る体験です。運営は別の会社で、料金や時間は公式サイトの本文には書かれていません。利用するときは運営先の案内で確認してください。
どちらも日によって行われない場合があります。モデルコースの所要時間には含めていないので、体験を入れるときは、その分の時間を足して計画してください。
料金・営業時間・アクセス
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県安曇野市穂高3640(大王わさび農場)。電話0263-82-2118 |
| 入場料 | 無料(大王わさび農場の公式サイトに記載) |
| 営業時間 | 3月〜11月は8:00〜17:00、12月〜2月は9:00〜16:00。営業時間外は入場できません |
| 休業日 | 12月31日(臨時休場の案内が出ることがあります) |
| 最寄り駅 | JR大糸線の穂高駅から約2.3km。タクシーで約10分、徒歩で約30分 |
| 車の場合 | 長野自動車道の安曇野ICから約10分。駐車場は営業時間内だけ使えて、17時以降は閉鎖されると公式サイトのお知らせにあります。料金と台数は公式サイトに記載がないため、現地の案内でご確認ください(旅行ガイドには無料と載っていますが、台数は350台・380台など本によって違います) |
駐車場は閉場の時刻に閉まるので、夕方の花火や近くの店に寄るために車を置いたままにはできません。電車で行く場合、穂高駅から往復で約4.6km歩くことになります。園内を歩く分も考えて、疲れやすい人は行きか帰りのどちらかをタクシーにすると楽です。
運賃・料金・営業時間は変わることがあります。出発前に、公式サイトで最新の情報を確認してください。
行く前に知っておきたい注意点
- 足元に注意 川の近くや橋の上はぬれて滑りやすくなります。
- 天候を確かめる 雨のあとは水量が変わり、見え方が変わることがあります。
- 混雑する時間帯を避ける 連休や休日の昼前後は人が増えます。朝のうちに回ると歩きやすくなります。
- 川の水に入らない 湧水の流れる場所は、立ち入りが決められていることがあります。現地の案内に従ってください。
- 持ち物 歩きやすい靴、雨具、飲み物があると安心です。
安曇野で一緒に立ち寄りたい記事
同じ長野県の観光地なびの記事です。安曇野で朝早く動く日や、足をのばして山あいへ行く日の参考にしてください。
まとめ
安曇野わさび田湧水群は、名水百選の湧水が育てるわさび田を、歩いて見られる観光スポットです。
- 最初にわさび田で湧水の流れを見る
- 次に水車小屋で川と小屋の景色を楽しむ
- 最後に川沿いを歩き、売店や食事処で休む
この順で回ると、約1時間50分で3スポットを見られます。出かける前に、料金・営業時間・駐車場は公式サイトで確かめてください。
よくある質問
Q. 安曇野わさび田湧水群は、名水百選に選ばれていますか?
はい。環境省の名水百選のひとつに選ばれています。
Q. 見学にかかる時間はどれくらいですか?
この記事のモデルコースでは、3スポットと休憩で約1時間50分を目安にしています。食事や写真撮影をゆっくり楽しむ場合は、2時間30分ほど見ておくと余裕があります。
Q. 入場料は無料ですか?営業時間は何時までですか?
大王わさび農場の入場料は無料です。営業時間は3月〜11月が8時〜17時、12月〜2月が9時〜16時で、営業時間外は入場できません。定休日は12月31日です。
Q. 駐車場は何時まで使えますか?
公式サイトのお知らせでは、駐車場は営業時間内だけ使え、17時以降は閉鎖されます。料金と台数は公式サイトに記載がないため、現地の案内で確かめてください。
Q. 川の近くを歩くときの注意点は?
足元がぬれて滑りやすいので、歩きやすい靴で行きましょう。川の水に入らず、現地の案内に従ってください。
