鹿島神宮(茨城県鹿嶋市宮中2306-1)は、門や柵がないため境内は365日24時間参拝でき、御朱印・御守の授与所と御祈祷受付は8時30分〜16時30分です。JR鹿島線 鹿島神宮駅から徒歩約10分、東京駅八重洲南口から高速バス「かしま号」で約2時間(片道2,100円)。本殿から奥宮・要石・御手洗池まで歩いて戻る標準の回り方で、目安は1〜2時間です。
本記事の数字は2026年10月8日時点で、鹿島神宮公式サイト・鹿嶋市・関東鉄道・茨城県観光物産協会の案内を照合したものです。2026年は12年に一度の式年大祭御船祭が9月1日・2日に行われたばかりで、秋の境内はその余韻の中にあります。
鹿島神宮を最初に回る理由
鹿島神宮は神武天皇元年(紀元前660年)の創建と伝わり、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を祀る「神宮」の社号を持つ古社です。旅立ちの前に参拝する「鹿島立ち」の言葉の由来としても知られ、香取神宮・息栖神社とあわせて「東国三社」と呼ばれます。
境内地は東京ドーム15個分。杉を中心に600種以上の樹木が茂る樹叢(じゅそう)は、御神木が高さ約40m・樹齢約1,300年、二郎杉が高さ40m・樹齢700年と、首都圏では別格の規模です。「鹿嶋の観光」で検索する人の大半がまず目指す場所なので、鹿嶋の回り方はこの神宮を軸に組み立てるのが近道です。
鹿島神宮駅 の周辺は、下の地図で確認できる。
※ 地図の印=鹿島神宮駅。地図は右上の+−ボタンやホイールで拡大・縮小できます(地図:© OpenStreetMap contributors)
見どころ1:大鳥居と楼門(重要文化財)
鹿島神宮駅側から参道を上がると、まず大鳥居が迎えます。東日本大震災で倒壊した御影石の鳥居に替わり、境内に自生する杉の巨木を使った同寸法の木造鳥居が2014年6月1日に再建されました。
その先の楼門は高さ約13m。日本三大楼門の一つに数えられ、1634年(寛永11年)に水戸徳川家初代藩主・徳川頼房が奉納しました。130人余りの大工が携わった建物で、重要文化財です。朱塗りの門を正面から見上げる位置が、境内でいちばん撮影者が集まる場所です。
見どころ2:本殿・仮殿・高房社
楼門をくぐると右手に社殿群があります。本殿・石の間・幣殿・拝殿の4棟は1619年(元和5年)に徳川2代将軍・秀忠が寄進したもので、重要文化財です。隣の仮殿は、その1年前の1618年(元和4年)、社殿造営のために秀忠が奉納しました。
拝殿の手前にある小さな社が高房社(たかふさしゃ)です。祭神は建葉槌神(たけはづちのかみ)で、武甕槌大神の国平定で最後まで従わなかった天香香背男(あめのかがせお)を抑えるのに大きく貢献した神と伝わります。小さな社ですが、鹿島神宮の由緒を知るうえで欠かせない一社です。
見どころ3:奥参道・鹿園・奥宮
社殿の脇から奥へ向かう奥参道は約300m。巨木に覆われた直線の道で、ここを歩く時間が鹿島神宮の印象を決めます。
途中左手の鹿園では、神の使いとされる鹿が飼われています。奈良に春日大社を創建する際、鹿島の神の御分霊を鹿の背に乗せて遷したと伝わり、その道中には東京都江戸川区「鹿骨(ししぼね)」など鹿にちなむ地名がいまも残ります。
奥参道の突き当たりが奥宮です。現在の社殿は1605年(慶長10年)、徳川家康が関ヶ原の戦勝御礼として、いまの本殿の位置に本宮として奉納したもの。その14年後に新しい社殿を建てるにあたり、この場所へ遷されました。杉皮葺きの素朴な姿は、本殿の華やかさとの対比で見ると分かりやすいです。
見どころ4:要石と御手洗池
奥宮の先で道が二手に分かれます。右へ上ると要石(かなめいし)。地中深くまで埋まるこの石が、地震を起こす鯰(なまず)の頭を抑えていると古くから伝えられています。地表に出ている部分は小さく、柵越しに見る形です。
左へ下ると御手洗池(みたらしいけ)。1日に40万リットル以上の湧水があり、水底が一面見渡せるほど澄んでいます。年始にはここで200人もの人が大寒禊(だいかんみそぎ)を行います。池のそばには茶屋とカフェがあり、営業時間は公式サイトに記載がないため現地で確認してください。
モデルコース:境内のみと1日の回り方
| コース | 順路 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 境内のみ | 鹿島神宮駅 → 大鳥居 → 楼門 → 高房社 → 本殿 → 奥参道 → 鹿園 → 奥宮 → 要石 → 御手洗池 → 駅へ戻る | 1〜2時間 |
| 1日(東国三社) | 鹿島神宮(上記)→ 車で約20分 → 息栖神社 → 車で約20分 → 香取神宮 | 境内のみのコース+移動 |
境内のみのコースの歩き方。 鹿島神宮駅から大鳥居まで徒歩約10分(茨城県観光物産協会の案内)。楼門をくぐったら、先に高房社、次に本殿へ。奥参道300mを進んで奥宮、そこから要石へ上がり、戻って御手洗池へ下ります。御手洗池から駅方面へは、来た道を奥参道経由で戻るのが迷いません。歩く距離は往復で約2kmが目安です。
1日コースの要点。 鹿島神宮公式の周辺案内では、香取神宮も息栖神社も鹿島神宮から車で約20分とされています。鉄道・路線バスだけで3社を回るのは本数の都合で難しいため、1日コースは車が前提です。歴史的には伊勢参りの帰りに東国三社を巡る習わしがあり、順番に決まりはありません。
時間に余裕があれば。 北浦の湖上に立つ西の一之鳥居(鹿嶋市大船津2251沖)は、川底からの高さ18.5m・幅22.5mで、2013年6月に竣工した水上鳥居として日本最大級の鳥居です。鹿嶋市は東の一之鳥居(明石676・木製)、北の一之鳥居(浜津賀・2017年再建)も案内しています。
料金・営業時間・アクセス
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 茨城県鹿嶋市宮中2306-1 |
| 参拝時間 | 境内は24時間・365日(門や柵がないため) |
| 授与所(御朱印・御守) | 8:30〜16:30 |
| 御祈祷受付 | 8:30〜16:30 |
| 参拝料 | 無料 |
| 宝物館 | 休館中(2018年=平成30年より。再開時期は公式サイトでご確認ください) |
| 電車 | JR鹿島線 鹿島神宮駅から徒歩約10分。鹿島線は1時間に1本程度 |
| 高速バス | 東京駅八重洲南口発「かしま号」約2時間。片道大人2,100円・小人1,050円(2026年3月1日改定、関東鉄道・京成バス・JRバス関東共同運行)。停留所は「鹿島神宮駅」「鹿島神宮」 |
| 車 | 東関東自動車道 潮来ICから約15分(茨城県観光物産協会の案内) |
| 問い合わせ | 鹿島神宮 050-1724-5007 |
御朱印は本殿と奥宮の2種類があり、初穂料は公式サイトに記載がないため授与所で確認してください。御朱印・御朱印帳は参拝の証として授与しているため郵送はしていません。
駐車場の比較(2026年10月8日時点・鹿島神宮公式と鹿嶋市の案内)
| 駐車場 | 台数 | 料金 |
|---|---|---|
| 参拝者第一駐車場(大鳥居脇) | 60台 | 通常日7:00〜17:00 普通車2時間ごと500円、中型・大型車2時間ごと1,000円。夜間2時間100円。特定日(12/31〜1/15)は3時間1,000〜2,000円 |
| 参拝者第二駐車場 | 55台 | 無料 |
| 鹿嶋市営宮中地区駐車場(徒歩3分) | 150台 | 平日無料。土日祝は普通車500円・中型700円・大型1,000円・二輪200円。年末年始(12/31〜1/7)は普通車800円 |
| 御手洗池駐車場 | 記載なし | 無料(正月・祭礼時のみ有料) |
多くの案内サイトには第一駐車場「300円」と書かれていますが、公式サイトの現在の表記は2時間ごと500円です。平日に車で行くなら、無料の第二駐車場か宮中地区駐車場に停め、徒歩数分で大鳥居へ向かうのが安上がりです。12年に一度の式年大祭御船祭は2026年9月1日・2日に斎行され、記念御朱印の授与は9月6日で終了しています。
行く前に知っておきたい注意点
- 宝物館は休館中です。 国宝の直刀「韴霊剣(ふつのみたまのつるぎ)」で知られる宝物館は2018年(平成30年)から休館しており、公式サイトも「休館中」と案内しています。
- 犬を連れての参拝は遠慮を求められています(補助犬を除く)。鹿園があることも理由の一つです。
- 鹿島線は1時間に1本程度。 帰りの時刻を先に調べておかないと、駅で長く待ちます。高速バス「かしま号」は鹿島神宮の目の前に停留所があり、鉄道より使いやすい場面も多いです。
- 土日祝は宮中地区駐車場が有料になります。 平日無料のつもりで行くと500円かかります。GW・お盆・初詣時期も有料運用です。
- 荒天時は授与所が早く閉まることがあります。 2026年9月21日の台風接近時は、祈祷受付と御朱印・守札授与が14時で締め切られました。天気が荒れる日は公式のお知らせを出発前に見てください。
- 奥参道から要石・御手洗池への道は土の坂道で、雨のあとはぬかるみます。歩きやすい靴で。
- 境内のカフェ・茶屋の営業時間、御朱印の初穂料は公式サイトに記載がありません。
まとめ
鹿嶋の観光は、鹿島神宮の「大鳥居 → 楼門 → 本殿 → 奥参道300m → 奥宮 → 要石 → 御手洗池」の順に歩くのが基本で、目安は1〜2時間。御朱印や御守が目的なら授与所の8時30分〜16時30分に合わせます。東京からは高速バス「かしま号」約2時間・2,100円が分かりやすく、車なら平日無料の第二駐車場か宮中地区駐車場へ。香取神宮・息栖神社をあわせた東国三社めぐりは車で各約20分、1日コースにちょうど収まります。2026年10月17日(土)の神嘗奉祝祭、11月23日(月)の新嘗祭など、秋の祭典に合わせて訪ねるのも一案です。
よくある質問
Q. 鹿島神宮の参拝に何時間かかりますか?
楼門から本殿参拝だけなら30分前後、奥参道を歩いて奥宮・要石・御手洗池まで回ると1〜2時間が目安です。御朱印を待つ時間や茶屋での休憩を入れるなら2時間を見ておくと余裕があります。
Q. 鹿島神宮は何時まで開いていますか?
境内に門や柵がないため24時間参拝できます。ただし御守・御朱印の授与所と御祈祷受付は8時30分〜16時30分です。荒天時は早く閉まることがあります。
Q. 鹿島神宮の駐車場は無料ですか?
参拝者第二駐車場(55台)と御手洗池駐車場は無料です。鹿嶋市営宮中地区駐車場(150台)は平日無料、土日祝は普通車500円。大鳥居脇の第一駐車場は普通車2時間ごと500円です(2026年10月8日時点の公式案内)。
Q. 東京から鹿島神宮へ電車とバスのどちらが便利ですか?
東京駅八重洲南口から高速バス「かしま号」が約2時間・片道2,100円で、神宮の目の前に停まります。鉄道はJR鹿島線 鹿島神宮駅から徒歩約10分ですが、鹿島線は1時間に1本程度です。乗り換えが少ないのはバスです。
Q. 鹿島神宮の宝物館は見学できますか?
2018年(平成30年)から休館中です。
