串本の観光は、JR串本駅を起点に橋杭岩 → 潮岬 → 紀伊大島(樫野埼灯台・トルコ記念館)の順に回るのが基本です。車なら主要スポットを半日で一周でき、1日あれば串本海中公園まで足を延ばせます。本州最南端の潮岬灯台は参観300円、トルコ記念館は500円、橋杭岩と望楼の芝は無料です(2026年10月時点)。
串本は和歌山県の南端にあり、本州最南端の岬・潮岬と、橋で渡れる紀伊大島が向かい合う町です。吉野熊野国立公園と南紀熊野ジオパークのエリアにあり、見どころの多くは海沿いに集まっています。地域の全体像は串本の見どころ・お店ガイドにまとめています。
回る順番は「橋杭岩 → 潮岬 → 紀伊大島」
串本の主要スポットはJR串本駅を中心に、東(橋杭岩)、南(潮岬)、東南(紀伊大島)に分かれています。駅から見て時計回りに回ると、来た道を戻る回数が少なくて済みます。
まっぷるの串本ドライブ記事や串本タクシーのモデルコースも、串本駅 → 橋杭岩 → 潮岬 → 樫野埼灯台 → トルコ記念館 → 海金剛 → 串本駅の順で組まれています。車での移動時間の目安は次の通りです。
| 区間 | 距離の目安 | 車の所要時間 |
|---|---|---|
| JR串本駅 → 橋杭岩 | 約2.1km | 約3分 |
| 橋杭岩 → 潮岬 | 約10km | 約20分 |
| 潮岬 → 樫野埼灯台 | 約14km | 約20分 |
| 樫野埼灯台 → トルコ記念館 | 約170m | 約1分(徒歩でも可) |
| トルコ記念館 → 海金剛 | 約2km | 約4分 |
| 海金剛 → JR串本駅 | ― | 約20分 |
移動だけなら一周70分ほどです。各スポットの滞在時間を足して、半日コースと1日コースを組みます。
串本 の周辺は、下の地図で確認できる。
※ 地図の印=串本。地図は右上の+−ボタンやホイールで拡大・縮小できます(地図:© OpenStreetMap contributors)
橋杭岩|串本駅から3分、まず最初に見る
橋杭岩は、串本から紀伊大島に向かって約850mにわたり、大小40余りの岩柱が一直線に並ぶ景勝地です。国の名勝・天然記念物に指定されており、約1500万年前の火山活動でできた岩脈の硬い部分だけが残ったものです。弘法大師が一晩で橋を架けようとしたという伝説も残っています。
見学は無料で、隣接する道の駅くしもと橋杭岩に車を停めて歩きます。道の駅の2階には展望スペースがあり、岩の列を正面から一望できます。干潮時には岩の間を歩いて中ほどの弁天島まで渡れるので、潮の時間を調べて行くと見え方が変わります。滞在時間は30分〜1時間が目安です。
潮岬|本州最南端の灯台と望楼の芝
潮岬は本州最南端の岬で、岬の先端に広がる約10万平方メートルの芝生「望楼の芝」と、明治6年(1873年)9月15日に初点灯した潮岬灯台が見どころです。
潮岬灯台は中に登れる参観灯台で、高さは地上から灯火まで20m、平均水面上から49mです。参観には中学生以上300円の寄付金が必要で、小学生以下は無料です。正午から午後1時は昼休みで入れないので、午前か午後のどちらかに寄せて計画します。
望楼の芝の隣には潮岬観光タワーがあり、展望台から水平線の広がりを見渡せます。入館料は大人300円・小中学生100円で、1階にレストランもあります。灯台とタワー、芝生を合わせて1時間〜1時間30分が目安です。
紀伊大島|樫野埼灯台・トルコ記念館・海金剛
潮岬から、くしもと大橋(平成11年開通、ループ橋386m+大橋290m)を渡ると紀伊大島です。島の東端の樫野崎に見どころが集まっています。
樫野埼灯台は日本最古の石造灯台で、1890年(明治23年)9月16日にトルコ軍艦エルトゥールル号が沖合で遭難した際、救助の舞台になりました。灯台の見学は無料です。隣の樫野埼灯台旧官舎は国の登録有形文化財で、入館100円(小・中・高校生は無料)、水・木曜休館です。
トルコ記念館にはエルトゥールル号の模型・遺品・写真が展示されており、大人500円・小中高生250円、9時〜17時、年中無休です。駐車場は無料で84台あります。
歩いて200mほどの日米修交記念館は、1791年にアメリカ商船が大島に上陸した記録を伝える施設で、大人250円・小中高生120円、9時〜17時、年中無休です。
島の帰り道にある海金剛は、三角錐の奇岩が海岸線にそそり立つ景勝地で、見学は無料です。紀伊大島の滞在は、半日コースなら1時間10分ほど、旧官舎や日米修交記念館まで入る1日コースなら1時間40分ほどが目安です。
串本海中公園|1日コースなら追加する
時間に余裕があれば、串本駅の西にある串本海中公園を加えます。水族館、海中展望塔、海中観光船がそろった施設で、串本のサンゴの海を海に入らずに見られます。
営業は9時〜16時30分(最終入館16時)、年中無休です。料金は、観光船の乗船料金が2026年4月29日に改定されており、水族館のみ大人1,600円・小中学生800円、海中展望塔と水族館のセットが大人2,000円・小中学生1,000円、観光船を含む3施設セットが大人3,200円・小中学生2,000円です。駐車場は無料で、JR串本駅から無料の送迎シャトルバス(先着28名)が出ています。滞在時間は、水族館と海中展望塔を中心に回るなら1時間30分ほど(下の1日コースの表はこの想定)、観光船まで含めると2時間〜2時間30分が目安です。
モデルコース|半日と1日
半日コース(車・約4時間)
| 時刻 | 場所 | 滞在時間 |
|---|---|---|
| 9:00 | JR串本駅を出発 | ― |
| 9:05〜9:45 | 橋杭岩・道の駅くしもと橋杭岩 | 40分 |
| 10:10〜11:20 | 潮岬(灯台・望楼の芝・観光タワー) | 1時間10分 |
| 11:40〜12:50 | 紀伊大島(樫野埼灯台・トルコ記念館・海金剛) | 1時間10分 |
| 13:10 | JR串本駅に戻る | ― |
潮岬灯台は正午から午後1時に閉まるので、午前中に潮岬を済ませる並びにしています。
1日コース(車・約8時間)
| 時刻 | 場所 | 滞在時間 |
|---|---|---|
| 9:00〜9:45 | 橋杭岩 | 45分 |
| 10:10〜11:40 | 潮岬(灯台・望楼の芝・観光タワー) | 1時間30分 |
| 11:40〜12:30 | 潮岬観光タワーで昼食 | 50分 |
| 12:50〜14:30 | 紀伊大島(樫野埼灯台・旧官舎・トルコ記念館・日米修交記念館・海金剛) | 1時間40分 |
| 15:00〜16:30 | 串本海中公園 | 1時間30分 |
| 17:00 | JR串本駅に戻る | ― |
海中公園は最終入館が16時なので、紀伊大島を14時30分までに切り上げるのが目安です。
公共交通で回る場合
串本町コミュニティバスは1乗車200円で、毎日運行です。潮岬・出雲線で串本駅から潮岬観光タワーまで約17分、大島線で樫野まで約37分かかります。本数は限られるので、串本町の時刻表で前後の便を調べてから出発します。
観光周遊バス「まぐトル号」は串本駅から橋杭岩・潮岬観光タワー・樫野灯台口・海金剛を回り、2日券1,000円(1乗車500円)、予約不可です。運行日は南紀熊野ジオパークセンターの案内で確認してください。
料金・営業時間・アクセス
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 橋杭岩 | 見学無料。道の駅くしもと橋杭岩は4月〜9月9時〜18時、10月〜3月9時〜17時、年中無休、駐車場51台 |
| 潮岬灯台 | 参観寄付金 中学生以上300円・小学生以下無料。3月〜9月の土日祝は8時30分〜17時、平日は9時〜16時30分。10月〜2月は9時〜16時30分。12時〜13時は休止。入場は終了15分前まで |
| 潮岬観光タワー | 大人300円・小中学生100円。9時〜17時、年中無休、駐車場100台 |
| 樫野埼灯台旧官舎 | 100円(小・中・高校生無料)。9時〜17時、水・木曜休館 |
| トルコ記念館 | 大人500円・小中高生250円。9時〜17時、年中無休、駐車場84台 |
| 日米修交記念館 | 大人250円・小中高生120円。9時〜17時、年中無休 |
| 串本海中公園 | 水族館のみ大人1,600円。9時〜16時30分(最終入館16時)、年中無休、駐車場無料 |
| 鉄道 | 新大阪から特急くろしおで串本駅まで約3時間30分。運賃はJR西日本の公式サイトでご確認ください |
| 車 | 紀勢自動車道すさみ南ICから潮岬まで約40分、串本海中公園まで約20分 |
| 町内バス | 串本町コミュニティバス1乗車200円、毎日運行 |
料金・時間はいずれも2026年10月時点で各施設の公式案内・串本町・和歌山県公式観光サイトで確認した内容です。出発前に各施設の公式サイトで最新の案内を確認してください。
行く前に知っておきたい注意点
- 潮岬灯台の昼休み。正午から午後1時は参観できません。半日コースでは午前中に潮岬を済ませる並びにしてください。
- 樫野埼灯台旧官舎は水・木曜休館。トルコ記念館と日米修交記念館は年中無休ですが、旧官舎だけ曜日が決まっています。
- 橋杭岩は潮の時間で見え方が変わる。岩の間を歩きたいなら干潮の時刻を事前に調べます。満潮時は岩の根元まで海に沈みます。
- 串本海中公園の送迎バスは先着28名。確実に乗りたい場合はコミュニティバス和深線かタクシーも検討してください。
- コミュニティバスは本数が少ない。公共交通で回る日は、串本町の時刻表で帰りの便を先に決めておきます。
- 台風時は休館の可能性。トルコ記念館は台風時に休館することがあります。荒天の日は各施設に電話で確認してください。
まとめ
串本の観光は、JR串本駅から橋杭岩、潮岬、紀伊大島の順に回るのが最も無駄がありません。車なら半日で一周でき、1日あれば串本海中公園も加えられます。潮岬灯台の昼休みと旧官舎の休館日だけ先に押さえておけば、時間の組み立てで迷うことはありません。周辺の地域は枯木灘の見どころ・お店ガイドや和歌山県の観光地の選び方も参考にしてください。
よくある質問
Q. 串本観光は何時間あれば回れますか?
車なら橋杭岩・潮岬・紀伊大島の主要スポットを4時間ほどで回れます。串本海中公園を加えるなら8時間、宿泊して2日に分けるとさらに余裕があります。
Q. 車がなくても串本を回れますか?
回れます。串本町コミュニティバス(1乗車200円)が潮岬・大島方面へ毎日運行しており、観光周遊バス「まぐトル号」(2日券1,000円)も主要スポットを結びます。本数が少ないので時刻表の確認が必要です。
Q. 潮岬灯台は中に登れますか?
登れます。中学生以上300円の参観寄付金が必要で、小学生以下は無料です。正午から午後1時は参観を休止します。
Q. 橋杭岩は歩いて渡れますか?
干潮時には岩の間を歩いて中ほどの弁天島まで行けます。満潮時は歩けないので、潮の時刻を調べてから行きます。見学は無料です。
Q. トルコ記念館の入館料と休館日は?
大人500円、小中高生250円で、9時〜17時、年中無休です。台風のときは休館することがあります。隣の樫野埼灯台旧官舎は水・木曜が休館です。
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調査・執筆:観光地なび 編集部。本記事の情報は2026年10月時点のものです。営業時間・料金は変わる場合があります。
