三瓶山(島根県大田市)に初めて登るなら、三瓶自然館サヒメル側の姫逃池(ひめのがいけ)登山道から男三瓶山(標高1,126m)を往復するのが結論です。大田市観光協会の登山マップで「山頂までの最短コース」とされ、登りの所要時間は約80〜120分。登山口の駐車場は無料です。
体力に自信がなければ東の原から三瓶観光リフト(大人往復900円)を使えば、標高差255mを乗車約15分で上がれます。逆に1日かけて歩きたいなら、男三瓶山・女三瓶山・大平山・孫三瓶山・子三瓶山をぐるりと回る縦走登山道(1周約4〜6時間)があります。
この記事では、公式の登山マップに載っている6本の登山道の所要時間、各登山口の駐車場の台数、下山後に寄れる温泉と食事の店を、公式で確認できた数字だけでまとめます。
結論:目的別にコースはこう選ぶ
三瓶山は男三瓶山を主峰に、女三瓶山・子三瓶山・孫三瓶山・大平山などが火口の「室ノ内」を囲む山です。登山道は6本あり、どこから登るかで時間も景色も変わります。
| 目的 | 選ぶコース | 登りの所要時間(公式) |
|---|---|---|
| 初めて・最短で山頂へ | 姫逃池登山道(北の原) | 約80〜120分 |
| 天然記念物の自然林を歩きたい | 名号登山道(北の原) | 約90〜130分 |
| 草原の見晴らしを楽しみたい | 西の原登山道(西の原) | 約100〜140分 |
| リフトで楽をしたい | 東の原登山道(東の原) | 約60〜70分 |
| 温泉から直接登りたい | 女夫松登山道(三瓶温泉) | 約60〜80分 |
| 全部の峰を回りたい | 縦走登山道 | 1周約4〜6時間 |
所要時間は大田市観光協会(石見銀山・三瓶山観光ホームページ)の登山マップに載っている数字です。距離や標高差は同マップに記載がないため、ここには書きません。
迷ったら姫逃池登山道です。登山口の目の前に三瓶自然館サヒメルがあり、トイレと駐車場の心配がありません。
三瓶山 の周辺は、下の地図で確認できる。
※ 地図の印=三瓶山。地図は右上の+−ボタンやホイールで拡大・縮小できます(地図:© OpenStreetMap contributors)
6本の登山道の特徴
姫逃池登山道(北の原発・男三瓶山へ)
三瓶自然館サヒメルの駐車場から男三瓶山山頂へ向かう、公式マップで「最短コース」とされる道です。登り約80〜120分。北の原には国立三瓶青少年交流の家や北の原キャンプ場もあり、登山口の設備がいちばん整っています。
名号(みょうごう)登山道(北の原発・男三瓶山へ)
同じ北の原から、国指定天然記念物の三瓶山自然林の中を進んで男三瓶山に至る道です。登り約90〜130分。姫逃池登山道より少し長い分、森の中を歩く時間が長くなります。姫逃池で登って名号で下りれば、同じ北の原に戻る周回ができます。
西の原登山道(西の原発・男三瓶山へ)
西の原の草原から男三瓶山へ登る、公式マップで「見晴らしの良いコース」とされる道です。登り約100〜140分で、6本の中では縦走を除いていちばん時間がかかります。西の原には三瓶バーガーや山の駅さんべがあり、下山後の食事に困りません。
東の原登山道(東の原発・女三瓶山へ)
東の原駐車場から三瓶観光リフトと並行する登山道を通り、女三瓶山へ登る道です。登り約60〜70分。リフトを使えば255mの標高差を約15分で上がれるので、小さな子ども連れや体力に不安がある人の入口になります。リフトの運行は4月上旬〜11月下旬、火曜日は運休です。
女夫松(めおとまつ)登山道(三瓶温泉発・孫三瓶山へ)
三瓶温泉から孫三瓶山へ登る道です。登り約60〜80分。宿泊した翌朝に登り、下山後そのまま温泉に入るという使い方ができます。
縦走登山道(5峰を1周)
男三瓶山・女三瓶山・大平山・孫三瓶山・子三瓶山の各峰を一周するコースで、公式マップの所要時間は1周約4〜6時間です。午前中の早い時間に歩き始め、日没前に下りられる計画が前提になります。
登山口の駐車場
三瓶山の主な登山口の駐車場は、いずれも無料です(島根県観光連盟の案内、2026年10月確認)。
| 登山口 | 台数 | 料金 | トイレ | 使う登山道 |
|---|---|---|---|---|
| 北の原(北の原キャンプ場) | 50台 | 無料 | 洋式あり・多機能トイレあり | 姫逃池・名号 |
| 西の原駐車場 | 普通車88台・大型車44台 | 無料 | 洋式あり | 西の原 |
| 東の原 | 約300台 | 無料(公式に料金の記載なし) | あり(12月1日〜3月31日は閉鎖) | 東の原 |
北の原は50台と少なめです。三瓶自然館サヒメルにも駐車場がありますが、台数は公式に数字が出ていないため、週末はキャンプ場側とあわせて早めの到着が無難です。
西の原駐車場の住所は島根県大田市三瓶町池田3294。東の原は三瓶観光リフト乗り場(大田市三瓶町志学1640-2)に隣接しています。東の原のトイレは冬季閉鎖なので、12月〜3月に歩くなら出発前に済ませておきます。
料金・営業時間・アクセス
三瓶観光リフトと周辺施設の数字です。いずれも各施設の公式サイトで2026年10月に確認しました。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 三瓶観光リフト 運行期間 | 4月上旬〜11月下旬(12月〜3月は冬季休業) |
| 三瓶観光リフト 営業時間 | 8:30〜16:30(往復利用は16:15最終受付) |
| 三瓶観光リフト 定休日 | 毎週火曜日 |
| 三瓶観光リフト 料金 | 大人 往復900円・片道500円/小人 往復700円・片道400円 |
| 三瓶観光リフト 乗車時間 | 約15分(標高差255m) |
| 三瓶自然館サヒメル 開館時間 | 9:30〜17:00(最終入館16:30) |
| 三瓶自然館サヒメル 休館日 | 毎週火曜日(祝日なら次の平日)。7月20日〜8月31日は無休。2026年度のメンテナンス休館は9月28日〜10月2日・12月7日〜11日・2027年3月1日〜5日 |
| 三瓶自然館サヒメル 入館料 | 企画展のない期間は大人500円・小中高生200円。企画展期間は変動(夏の企画展は大人1,200円) |
| 車でのアクセス | 山陰自動車道・大田中央三瓶山ICから西の原まで約25分、東の原まで約33分 |
| バスでのアクセス | JR大田市駅から石見交通バス三瓶線で三瓶温泉方面へ。所要約45分(島根県観光連盟の案内) |
バスの運賃は石見交通の公式サイトに最新の運賃表があるため、乗る前にそちらで確認してください。三瓶線は本数が少なく、帰りの便を先に決めてから登り始める必要があります。
三瓶山の見どころ全体は、三瓶山の見どころ・お店ガイドでまとめています。
下山後に寄れる温泉と店
公式サイトで営業時間を確認できた3か所です。
国民宿舎さんべ荘(三瓶温泉・日帰り入浴)
女夫松登山道の登山口にある宿で、日帰り入浴ができます。受付は10:30〜20:00(21:00閉館)。料金は2026年8月1日改定で大人800円・小人400円・幼児(3歳以上)200円、10回券6,000円。住所は大田市三瓶町志学2072-1、電話0854-83-2011。
三瓶バーガー(西の原)
西の原登山口のそばにあるハンバーガー店です。営業時間は10:00〜17:00、冬季(12月〜3月中旬)は10:00〜16:00。定休日は火曜日ですが、祝日にあたる日は営業します。住所は大田市三瓶町多根1125-2、電話0854-86-0200。
山の駅さんべ(西の原)
西の原駐車場と同じ住所(大田市三瓶町池田3294)にある休憩施設です。営業時間は10:00〜14:00で、土・日・祝日の晴天時のみ16:00まで。定休日は月・木曜日(祝日は営業)、12月〜3月は冬季休業です。地元食材のランチとスイーツがあり、テイクアウトもできます。電話0854-83-2053。
西の原登山道で下りてきたなら三瓶バーガーか山の駅さんべ、女夫松登山道ならさんべ荘が、歩かずに着く距離にあります。
行く前に知っておきたい注意点
- 火曜日はリフトもサヒメルも休みです。東の原からリフトを使う計画、下山後にサヒメルへ寄る計画は火曜日を避けてください。三瓶バーガーも火曜日が定休日です。
- リフトは12月〜3月に運休します。冬に東の原登山道を歩くなら、往復とも自分の足になります。
- 東の原のトイレは12月1日〜3月31日に閉鎖されます。冬は北の原か西の原の駐車場で済ませてから出発してください。
- 縦走は1周約4〜6時間です。昼過ぎに歩き始めると日没までに下りられません。
- 山の駅さんべは14:00まで(土日祝の晴天時だけ16:00まで)。下山後に寄るつもりなら、午前中に登り始めてください。
- サヒメルの入館料は企画展の有無で変わります。基本は大人500円ですが、夏の企画展期間は1,200円です。
- 公共交通で行く場合、バスの運賃と時刻は石見交通の公式サイトで出発前に確認してください。本数が少ないため、帰りの便を逃すと戻れません。
- 駐車場の台数や施設の営業時間は変わることがあるので、出発前に各施設の公式サイトで確認してください。
まとめ
三瓶山の登山は、北の原の姫逃池登山道から男三瓶山を往復するのが基本形です。登り約80〜120分、駐車場は無料で、登山口の目の前にサヒメルのトイレがあります。
楽に登りたいなら東の原から三瓶観光リフト(大人往復900円・火曜運休・4月上旬〜11月下旬)、森を歩きたいなら名号登山道、草原の眺めなら西の原登山道、全部の峰を回るなら1周約4〜6時間の縦走登山道です。
下山後は、西の原なら三瓶バーガーか山の駅さんべ、三瓶温泉側ならさんべ荘の日帰り入浴(大人800円・受付10:30〜20:00)に寄れます。火曜日と冬季の休みだけ気をつけて、朝のうちに登り始めてください。
よくある質問
Q. 三瓶山の登山で初心者におすすめのコースはどれですか
北の原の姫逃池登山道です。大田市観光協会の登山マップで男三瓶山山頂への最短コースとされ、登りは約80〜120分。登山口に三瓶自然館サヒメルがあり、トイレと無料駐車場がそろっています。
Q. 三瓶山の登山口の駐車場は有料ですか
北の原(50台)・西の原(普通車88台)・東の原(約300台)とも無料です。北の原は台数が少ないので、週末は早めに着いたほうが確実です。
Q. 三瓶山をリフトで登る場合の料金と時間は
三瓶観光リフトは大人往復900円・片道500円、小人往復700円・片道400円です。営業時間は8:30〜16:30で、往復利用の最終受付は16:15。運行は4月上旬〜11月下旬で、毎週火曜日と12月〜3月は休みです。
Q. 三瓶山の縦走は何時間かかりますか
男三瓶山・女三瓶山・大平山・孫三瓶山・子三瓶山を一周する縦走登山道で、公式マップの所要時間は1周約4〜6時間です。朝のうちに歩き始めてください。
Q. 三瓶山に登ったあと日帰り温泉に入れますか
三瓶温泉の国民宿舎さんべ荘で日帰り入浴ができます。受付10:30〜20:00、料金は大人800円・小人400円(2026年8月1日改定)。女夫松登山道の登山口にあるので、下山後すぐに入れます。
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調査・執筆:観光地なび 編集部。本記事の情報は2026年10月時点のものです。営業時間・料金は変わる場合があります。
